猫物語と雫

この間のハッチは連れなかったよ…















立ち去ってしまわれた…








職場にも、ハチワレさん。

職場の窓から。
久しぶりにこっち来てました

この子にはちょっとした物語があります。
一部始終ずっと見守っていたので書いてみようと思います。



この子が写ってる左隣の建物は半年くらい前まで本屋さんでした。

私がここに勤めだした初日からずっと見ていたのですが…
毎日２０〜２１時の間で
本屋さんの店主・おじいさんが猫さんにご飯をあげていました。

猫さんはご飯をもらうため
雨の日も雪の日も寒くても暑くても
毎日１９時５０分頃にはここに来て待っていました。



半年程前。
その本屋さんが閉店することとなりました。
おじいさんがご高齢になりお店が続けられなくなってしまったそうです。

おじいさんがお店に来るのが最後の日。
この日もおじいさんは、ここにご飯を置きました。
猫さんも待っていました。



次の日。
おじいさんは来ません。
それを知らない猫さんは待ち続けました。
１９時５０分頃に来て２１時半頃まで待ち続けました。

次の日も、その次の日も。
ずっとずっと、待ち続けました。

季節はすっかり真冬になりました。
それでも猫さんは、毎日ここに来ました。
寒くて体を丸めてずっと待ちました。

『私が代わりにご飯をあげたい』
でも私もずっとここで働くわけではありません。
二度も人間に裏切られる思いをさせてしまいます。
だから、できません。



ある日、１９時半頃、いつもより早く猫さんはやってきました。
『ご飯の時間が変わったのかもしれない』
そう思ったのでしょうか…。
この日は確か、２２時頃まで待ち続けていました。


本屋さんが閉店して約１ヶ月くらいで新しくコンビニができました。
工事中も、コンビニができてからも待ち続けていた猫さん。

約１ヶ月間待ち続けて…猫さんはパッタリと姿を見せなくなりました。


お腹をすかせて死んじゃったんじゃないか…
そんなことを思いながら、
出勤する度にチラチラ確認していました。

でも、心配入りませんでした。
時折ここにきて、ちょっとだけ寛いだら帰っていく姿を見せてくれるようになりました。
今はたまーにしか来ないけれど、
最後まで責任を取らない人間に裏切られても
生きる術を彼は知っているようです。




あの約１ヶ月間は、生きる力を近くで学べた気がしました。












植物と雫






































































むりりん
大きくなりました！





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